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マッシュアップの魅力とリスク

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いま巷では「Web2.0」という言葉がかなり浸透してきています。
ITと直接関係のないメディアでも目にする機会が増えてますよね。

この「Web2.0」的 要素のひとつに「マッシュアップ」という概念があります。

◆ マッシュアップ
Web上に提供されている情報やサービスなどを組み合わせて、新しいソフトウェアやサービス、データベースなどを作ること。Web 2.0の構成要素として注目されている。GoogleやYahoo、Microsoftなどが提供する地図サービス、Amazonが提供する商品情報など、自社の技術をWebサービスとしてAPIを公開するケースが増えてきており、これらの機能に独自のユーザーインターフェイスを組み合わせて、新しいサービスが提供されている。 (IT用語辞典 eWord  「マッシュアップ」より引用)

つまり、外部のWebサイトで提供されている機能を、提供されているAPIなどを介して自サイトにとりこみ、新たな価値を付加してサービスを提供できるようになるというものです。

これまでは、サイトにおいてある機能を実現するには、自力で開発・実現するしかありませんでした。
それが外部サービスを利用することで、それほど大きな開発コストをかけることなく、自社開発よりも実現レベルと付加価値の高いサービスを生み出すことができるようになるわけです。

こうした流れは弊社のようなサービサーにとっても大きなチャンスであり、お客様に付加価値の高いサービスを提案できるという点で大きな魅力といえます。

しかし、その一方でリスクも伴うことも忘れてはなりません。

というのも...

マッシュアップで外部のWebサービスを利用する際、当然ですが外部システムのAPIやサービスを使用します。

その外部で提供されている機能が未来永劫、同じである保証ははありません。
その外部サービス自身も競争力を維持するために、頻繁に機能拡張を繰り返すことが想定されます。

たとえば、現在最も多くのサイトで利用されているであろう「Google Maps API」。

このGoogle Mapsでは豊富なAPIが提供されており、柔軟な処理を実現できるため、数多くのサイトでマッシュアップによるサービスが生まれています。
もちろん弊社でもGoogle MapsのAPIを活用したシステム開発部品やサービスを提供しています。

おそらく世界一、乗りに乗っているGoogleですから、Google Maps APIも頻繁にエンハンスが行われており、Ver.1から現在ではVer.2.63までリリースされています。
(2006.9.26時点ではVer1とVer2は混在している状況です)

しかし、Google Maps API のオフィシャルブログにおいて、2006/9/15に次のような記述がありました。

Improving performance in the API v2 is keeping us busy, and we just want to remind everyone to upgrade to v2. We plan to shut down API v1 within a month or so.
The Official Google Maps API Blog

つまり10月(中旬ごろ?)にはGoogle Maps API Ver.1は利用できなくなり、完全にVer.2にシフトするということになるようです。

Google Maps APIは昨年からかなり話題となり、API v1を利用してで構築されたサイトも多いと思われます。
しかしv1とv2では機能が新たに追加されただけでなく、廃止・仕様変更となったクラスも多数あります。つまりv2に対応させるには大きなコード修正を伴うのです。

実際、弊社の開発したパーツについても、v2対応するためにかなりのコード変更を加える必要がありました。

同様に、このAPI(v1)を使って大規模な開発をしているサイトでは、全面的なコードの見直しとコード変更を強いられることになるでしょう。

このようなケースでは、外部サービスの機能への依存度が高いほどリスクが大きいといえます。(極端なケースとして、その外部サービスがなければ、自サービスが成り立たないようなサイト)

つまり、利用している外部サイトの変化にあわせて自サイトも対応しつづけなければならないというリスクです。

しかし、これはリスクのうちの1つのケースにすぎません。

現時点では好調にサービスを提供しているサイト(や企業)も、将来的に存続しつづけるかはわかりません。
例えば米国の某動画サイトも華やかに取り上げられているものの、莫大なシステム投資と回収モデルが不完全なためにビジネスとしての永続性が疑問視されています。

このように
 ・ そのビジネスが不調になり、サービス提供を中止してしまう。
 ・ 企業が倒産する。(⇒ サービス提供を中止)
 ・ 他社に買収される。(⇒ サービス提供を中止、売却)

といったリスクも当然想定されます。

ドラスティックなネットの世界だけに、突然のサービス停止というリスクも念頭においておく必要があるのではないでしょうか。
特にビジネスで利用する場合は、サービスを提供している企業の永続性・信頼性も、マッシュアップを検討する上での大きな評価ポイントといえるでしょう。また外部サービスに依存しすぎないことも重要な気がします。(当然ですが)

と、いろいろ書きましたが、大きな魅力を持つサービスが多いので、今後も積極的に評価し活用していきます。(もちろんリスクも踏まえた上で)

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