先日、弊社のクライアント様のWebサイトがコンペティターに盗用されるという騒動がありました。
HTMLソースや画像などがまるまる盗まれたという、あからさまな「盗作」ではなかったのですが、サイト構造や情報デザイン、レイアウト、デザインパーツなど、明らかな類似点が数多く見受けられたのです。
こうした話題はデザインやWeb制作の業界でもよく耳にする話だったりします。
しかし、どうも今回のケースは少し様子が違うようです。
というのも、盗用の疑いがかかったのは、同一の商圏(ビジネスの地域)の同業者だったのです。
つまり、クライアント様のビジネスにおいて、同じ地域で直接の競合関係にある、まったくのコンペティターです。
しかも競合関係とはいえ、顔見知りの間柄。サイト制作について相談にも来ていたというのですから、驚きもひとしおです。
サイトを制作した会社も、簡単に特定できてしまいました。
当然、私たちはサイトを作り上げるまでに、多くの人、お金、時間などのリソースを投入されています。
クライアント様と何ヶ月もかけてプランニングを行い、長時間のディスカッションを重ね、時には徹夜をしながら熟成させてきました。
このサイトは、まさに私たちの知恵やノウハウの集大成なのです。
こうして苦労して立ち上げたWebサイトが、心無いコンペティターや意識レベル/モラルの低い制作会社によって一瞬にして盗用されたわけです。
当然のことながら、会社 対 会社(クライアント様 対 コンペティター) での猛烈な抗議を行いました。
今回、問題となる対象企業は2社あります。
・ クライアントさまのコンペティター、A社。
・ サイト制作に携わったB社。
まず、コンペティターA社については、サイトの盗用により、クライアントさまのビジネスに直接的に侵害したことに対する抗議。
クライアント様はA社に対して猛烈な抗議を行い、今回リニューアルしたサイトの公開の停止と、新サイトのデザインの変更を求めました。
(本日から再変更されたサイトになっているようです)
またサイト制作を担当したB社については、サイトの盗用にあたることを知りながら、そのようなデザインを行ったことに対する抗議。
今回制作したプランやデザインが、今後の他のプロジェクトなどでも使用されることのないように要請すべきです。
プロとしてサービスを提供する企業であれば、知恵やデザインを盗用してはならないことをクライアントに説明し、説得する責任があるはずです。(むしろ「義務」に近い責任と考えていいます)
発注者であるコンペティターA社と、制作会社B社との関係が、強者 vs 弱者 の関係にあり、指示されるままに制作した、ということも考えられますが、だからといって許される話しではないでしょう。
たとえビジネス上の弱者であった場合でも、こうした無理な要件なら受注しない、このようなことを強要する発注者からは受注しない、というオプションも選べたはずです。
今回は、同一の商圏、同一の業種ということで、たまたま目に見えるかたちで発覚しましたが、地域が異なっていれば、きっと発覚してなかったと思います。
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検索エンジンなどで調べてみると、こういったサイトの盗用のケースは多々あるようです。
また、耳にもよく入ってきます。
プランナーは持てる知恵やノウハウ、経験を総動員し、少なくない時間をかけ、搾り出すようにプランニングし、サイトを設計しています。デザイナーはこうしたプランをもとに、何度も作り直しを重ねながら、最終的なユーザーインターフェースへと熟成しているのです。
このように苦労して出来上がった知恵やデザインを守る術はないものでしょうか。
今回の1件は、知恵・知識の保護、実際にトラブルが発生した場合の対処などを考えるきっかけとなりました。
(まだ解は出ていませんけど)
私たちとしても嫌な思いをする出来事でしたが、
「私たちもついに他の人に真似されるまでになったか!?」
という感じで、気持ちを収めることにしました。
いつまでも文句を言っていても仕方ありませんし。
# 追記(2007.7.14)
本日からデザインが再度修正された状態での公開となりました。
しかし、制作会社からの謝罪などはありません。
(何が悪いんじゃー、などとコンペティターにいっていたとの情報も...)
これ以上、追求することもないと、クライアント様とは打ち合わせましたが、何とも嘆かわしい限りです。





